前回の記事で、YouTubeではチャンネルを「認知」し、「興味・関心」を持ってもらうことが何よりも大事というお話をしました。
本記事では、そのように興味を持ってもらったユーザーをどのように最終アクションへと導くべきかを解説いたします。
興味を持ったユーザーをバックエンドに繋げる方法
自社のチャンネルを「認知」し「興味・関心」をもってくれたユーザーをバックエンドにつなげるには「動画のラスト数秒」と「概要欄」の使い方がポイントとなります。
ここを上手に使って集客しているのが、アトム法律事務所の岡野タケシ弁護士です。
彼は「お笑い系社会派ユーチューバー」を自称し、100万人以上の登録者を集めています。 時事ネタを法律家の観点からおもしろおかしく紹介する動画や「法律厳守でゲームやってみた」などのシリーズが人気で、弁護士のチャンネルでありながら、堅苦しい雰囲気は一切ありません。
また、事務所を直接的に宣伝することもなく、投稿されている動画は世間一般の「認知」や「興味・関心」を集めることに特化したものばかりです。
その代わり、岡野さんの動画には最後に必ず0.5秒程度のアイキャッチが入ります。事務所のロゴマークに重ねて、早口で事務所名や自分の名前をいうことで「エンタメ性の高い動画を投稿してはいるが、本業は弁護士である」ことを視聴者に思い出させているのです。
さらに概要欄には、事務所が手掛けている各種無料相談の電話番号を掲載しています。これだけで相当な問い合わせがあるそうです。
岡野さんのチャンネルを見ているだけでは、アトム法律事務所がどんな事務所なのか、どのようなジャンルに強く、料金はどれくらいなのかといったことは一切わかりません。
それでも視聴者は普段から岡野さんの動画に親しんでいるから、いざ法律家の意見を仰ぎたいとなったとき、まっさきにアトム法律事務所が頭に浮かぶのでしょう。
細かな情報を伝えるよりも、接触頻度を高めてザイオンス効果を培った方が、はるかに集客効果が高いことを示す好例といえます。
人々の記憶の中に宣伝する
このような「認知」の獲得に振り切った宣伝活動は、今に始まったことではありません。 たとえばプロ野球の中継を見ていると、球場のあちこちに企業ロゴの広告看板がかかっているのが目につきます。
企業名だけ見せて何の意味があるのかと思うかもしれませんが、それも一種のザイオンス効果なのです。 YouTubeに話を戻すと、岡野弁護士やアトム法律事務所はもともと知名度があるためラスト0.5秒のアイキャッチでも十分ですが、無名の中小零細企業の場合は、もう少し丁寧に宣伝してもいいでしょう。
といってもアピールが長すぎると離脱されてしまうので、視聴者の心証を考えるなら10秒以 内にとどめるのがベストです。
概要欄や最後の一言も意味がある
私がプロデュースするボールパイソン専門店では、毎回最後の5~10秒で次のような宣伝をしています。 「当店で販売しているヘビをのぞいてみたい方は概要欄のホームページからご覧ください。飼育やご購入についてご質問がある方は、公式LINEからお問い合わせお待ちしています」
たったこれだけでもホームページへの流入は10~20倍になり、LINEから来店予約を取るお客さんも急増しました。 視聴者を誘導するツールは、BtoBの場合はメールかホームページ、BtoCならLINEがおすすめです。
特に最近の消費者はメールよりLINE志向が強いので、BtoCでメールしか用意していないと明らかにコンタクト率が落ちる傾向にあります。 ただし士業のように相談料を取るビジネスの場合は、LINEだと冷やかしが増えてしまうので、メール、ホームページ、電話相談のいずれかにつなげるのがいいでしょう。
また、ユーチューバーの多くが動画の最後に入れている「チャンネル登録、高評価お願いします!」という一言も、入れないよりは入れた方が絶対にいいです。
会社の宣伝でラスト5~10秒を使い切ってしまい尺が足りない場合は、画面上にテキストで「チャンネル登録お願いします」と表示するだけでもかまいません。
わざわざいうまでもないと思うかもしれませんが、いわれて思い出す人も一定数いるので、お願いがあるとないのとでは反応が10~20パーセントほど違ってきます。
まとめ
興味・関心を持ってもらったユーザーを最後のアクションへと繋げるために鍵を握るのが「最後の5秒」と「概要欄」です。
ここでチャンネル登録や自社の紹介をすることで、反応が変わってくることがお分かりいただけたでしょうか。
このバランスを意識しながら、ザイオンス効果を狙ってみてください。
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・ダニエル(YouTubeプロデューサー) 慶應SFC卒、元楽天MVP、(株)ダニエルズアーク代表取締役、「売れない時代にすぐ売る技術」著者 ・累計391万チャンネル登録のYouTubeチャンネル立ち上げ&プロデュース実績(40以上) ・YouTubeコンサルティング200チャンネル以上(プロデュース系 SEO1位獲得 2022年12月)