広告に関してこれからの時代、今までの広告の形で成立しなくなってくるかもしれません。
本記事では、YouTubeを使った新しい広告の形について解説していきます。
YouTubeで消費者にアプローチする
ビジネスを発展させるために広告は欠かせないものですが、これからは広告費を払って広告を出すのではなく、YouTubeを広告代わりに使って消費者にアプローチすることが主流になっていくかもしれません。
というのも、昔ながらの「ザ・広告」という感じの広告は、ここ数年で急激に効果が落ちてきているのです。 私がプロデュースしている美容や健康食品関係のECサイトでも、普通のバナー広告やリスティング広告は、5年前にくらべてクリック率が2分の1くらいに落ちてしまっています。
消費者の購買心理の変化
背景には消費者の購買心理の変化があります。 最近の消費者は「いかにも広告」という雰囲気の、人間味が感じられない広告には明らかに反応を示さなくなっているのです。
では、何が消費者の購買意欲をかきたてるのかといえば「信頼できる人や好きな人からの口コミ」です。テレビやネットの広告で有名人が商品を紹介するよりも、フォローしているユーチューバーやティックトッカーが「この商品を使ってみたらすごくよかった！」と発信した方が、買ってみようかという気になるのです。
テレビに出ている有名人とYouTubeで活躍するユーチューバーの違いは、 親近感とリアリティでしょう。
芸能人がCMに出演して商品の魅力を熱弁したとしても、いまひとつリアリティに欠けるせいか「仕事で言っているだけだろう」という印象を受けがちです。ところが普段から等身大の日常を発信しているユーチューバーの場合は、その日常の一コマとして気に入った商品を紹介しているのだと、 自然に受け止めてもらえます。
頻繁に更新している人の場合、それだけザイオンス効果も高まっているので、よりいっそう「この人がいうことなら信頼できる」と思ってもらえます。 若者世代にとってYouTubeやSNS経由でものを買うのはもはや当たり前の日常ですが、高齢者のスマホ事情を鑑みるに、今後はこうした購買行動が上の世代にも波及していくのは間違いありません。
そんな時代になってから動き出すのでは遅すぎるので、高齢者向けのビジネスをしている会社でも「うちは関係ない」と思わず、今のうちから YouTubeをはじめて肩慣らしをしておきましょう。
掲載期限がないYouTube
YouTubeにはもう一つ、広告資産としていつまでも残るという特長があります。一般的な広告は、掲載期間が1か月なら1か月と決まっていて、それが終われば世の中から消えて誰の目にも触れなくなってしまいますが、 YouTubeに上げた動画は、自分で削除しないかぎり無料の広告として永遠にまわり続けるのです。
過去の動画なんて誰も見ないと思うかもしれませんが、そんなことはありません。詳しくはまた別の記事で説明しますが、年中行事やイベントにからめた動画は、毎年その時期になると何度でも検索され閲覧されます。
「数年前の動画を見た人から問い合わせがくる」という、一般の広告ではありえないこともYouTubeでは起こりうるのです。 話は少々横道にそれますが、YouTubeは純粋に広告を出す側にとってもメリットが多く、魅力的な媒体といえます。
ユーザーの属性や興味・関心をもとにターゲットを絞り込める上、他の媒体より低単価で広告出稿できる可能性があるからです。 というのも、動画の前後などに再生されるインストリーム広告は、一定時間以上にわたって視聴されるか、クリックされるかした時点ではじめて広告費用が発生する仕組みになっています。
広告内容に興味がないユーザーは自主的に広告をスキップしてくれるので、余分な広告費用が発生しないというわけです。
ですから、お金を払って広告を出すより自社チャンネルで宣伝した方が効率的であるのは間違いないとして、その自社チャンネルが軌道に乗るまでは、YouTubeのインストリーム広告を活用するのも悪くない手といえるでしょう。
まとめ
広告を実際に出すとなると莫大な費用がかかり、その費用に見合った効果が出るとは約束されていません。
特に近年はわかりやすい広告ではなく、ユーチューバのお勧めなど自分により身近な存在のおすすめの方が評価が高いのです。
そこで広告費もかからず、より身近に訴求できるYouTubeは広告として活用するのに良い媒体だといえるでしょう。
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・ダニエル（YouTubeプロデューサー） 慶應SFC卒、元楽天MVP、（株）ダニエルズアーク代表取締役、「売れない時代にすぐ売る技術」著者 ・累計391万チャンネル登録のYouTubeチャンネル立ち上げ＆プロデュース実績（40以上） ・YouTubeコンサルティング200チャンネル以上（プロデュース系 SEO1位獲得 2022年12月）
