YouTubeでは、まだ誰もやっていないオリジナリティあふれる企画よりも、すでに流行しているテーマに乗っていった方が、はるかにバズりやすくなります。
本記事では、どのような企画が流行っているのか、需要があるのか、簡単にリサーチできる方法をいくつか紹介いたします。
vidIQ(ビッドアイキュー)で需要を分析する
YouTubeにおいて「誰もやっていない企画」は「誰からも求められていない企画」です。立ち上げたばかりの無名のチャンネルが「誰もやっていないオリジナリティあふれる企画」でアクセスを稼ぐのは不可能に近いため、まずは無理せずボリュームがあるところを攻めていきましょう。
「このテーマをやってみたいけど、YouTubeで需要があるかな?」というときに役立つのがGoogleChromeの拡張ツールであるvidIQ(ビッドアイキュー)です。年間1万円程度の有料ツールではあるものの、一般的なサイト分析ツールにくらべるとはるかに安価で高機能なので、ぜひ導入を検討してみてください。
vidIQを使えば、YouTubeにおける需要の大小を簡単に調べることができます。まずvidIQをセッテングするとYouTubeのホーム画面上部にvidIQのナビが表示されるようになります。この状態で、いつもと同じように検索窓にキーワードを入力してエンターキーを押すと、サムネ一覧とは別に、右側にさまざまな数字が表示されます。
ここで注目してほしいのは「Avg Views」です。これはキーワードに対する平均再生回数で、数字が大きければ大きいほど、YouTubeでの需要が高いことを意味します。 試しに「フリーランス」と「副業」で検索してみると、「フリーランス」 の平均再生回数が44,508回であるのに対して「副業」は306,323回。似たようなジャンルですが、フリーランスよりも副業の方が、7倍も多く視聴されていることがわかります。この場合は当然、フリーランスではなく副業をテーマにした動画を作るべきといえます。
ほかにもvidIQには次のような機能があります(使える機能はプランによって異なります)。
●毎日のアイディア:AIがあなたのチャンネルと関連が高いアイディア(ネタ)を提案してくれます。
●キーワード分析:調べたいキーワードを入力すると、検索ボリュームや総合的な評価を調べることができます。
●もっとも再生された動画情報:キーワード+検索フィルタで、視聴回数がもっとも多い動画を絞り込んで調べることができます。
●競合分析:自社チャンネルと競合チャンネルのパフォーマンスを比較できます。
●サブスクライバー:チャンネル登録者の情報を分析できます。
●タグのテンプレート:タグのテンプレートを作成してくれるので、タグ入力の手間が省けます。
YouTubeの検索機能を使ったリサーチ
vidIQを使わず、もっと手軽にボリューム感やトレンドをリサーチしたい場合は、YouTubeの検索機能だけでも、それなりの情報を得ることができます。 たとえば「ダイエット」で検索すると、再生回数100万回以上の動画がゴロゴロ出てくるので、ダイエットはYouTubeでも外さない、需要が高いテーマであることがわかります。
そうしたら、次はYouTubeのフィルタ機能を使ってアップロード日を「今年」や「今月」で絞り込み、再生回数順に並べ替える。すると、数あるダイエット動画の中でも直近ではどんなジャンルが流行っているのか、大まかな傾向が見えてきます。
ポイントは、チャンネル登録者数以上に再生回数がまわっている動画を見つけることです。そういう動画はYouTube側から推されやすく、今後も伸びやすいと考えられるからです。たとえばAというチャンネルは登録者数23万人ですが「太もも痩せ動画」は368万回も再生されています。これは確実にYouTubeから推されて 「おすすめ動画」や「関連動画」に載りまくっている証拠です。
推されている動画を見つけたら、サムネイル、タイトル、動画内容をチェックして、人気の理由を分析しましょう。Aの「太もも痩せ動画」でいえば、サムネには太もものビフォー/アフター画像と一緒に、ガッツリ料理の写真も一緒に載っています。
これはつまり、ガツガツ食べても太ももが細くなるということを表現しているのでしょう。タイトルは、「1か月 で−××kg、太もも−××m痩せた私のダイエットルーティン」。ここからは、「ダイエットの中でも太もも痩せは需要がありそうだ」「ダイエットをルーティーン化する方法が流行っているのかな」といったことが推測できます。
そうしたら、あなたもAの動画をほぼ踏襲するような動画を作ってみてください。すなわち「太もも痩せ」+「ルーティーン」をテーマにして、サムネには太もものビフォー/アフター画像とボリューム満点の料理画像を載せるのです。
トレンドを掴む有能なツール
このほかGoogleの公式ツールである「キーワードプランナー」を使ってトレンドの傾向を探るのもいいでしょう。GoogleとYouTubeは親子関係にあり、トレンドもリンクする傾向にあるからです。
使い方としては、まずキーワードプランナーでキーワードの月間検索数 (検索ボリューム)や、メインのキーワードとともによく検索されている関連キーワードなどを確認。 使えそうな組み合わせを見つけたら、YouTubeでも検索をかけて実際のボリューム感を確認する、という流れになります。
たとえば「ダイエット」で検索すると「ダイエット 朝ごはん」「ダイエット スープ」といった組み合わせが提示されるので、YouTubeでも 「ダイエット 朝ごはん」と検索し、アップされている動画の数や再生回数をチェックするのです。
キーワードプランナーは誰でも無料で使えますが、本来はGoogle広告主向けのサービスなので、登録や操作に少々癖があります。
それが気になる方には「ラッコキーワード」もおすすめです。これは関連キーワードを検索するためのツールで、登録すれば無料で使える上、GoogleだけではなくBingやYouTubeなど、さまざまな検索エンジンの関連キーワードを調べることができます。
最近ヒットしているトレンドチャンネルを調べるならkamui tracker(カムイトラッカー)という無料ツールが便利です。 このツールの特長は、チャンネルの規模別に、今伸びているYouTubeチャンネルをランキング形式で確認できることです。
というのもビジネス系のジャンルでは、登録者が数十万人規模のチャンネルはほとんど存在しません。マコなり社長や鴨頭嘉人さんといったトップランナーでも100万人に届くかどうかというレベルで、著名な税理士や弁護士さんはよくて40~50万人、それ以外の一般的なビジネス系チャンネルは、うまくいっているところでも1万~10万人程度で落ち着くのが普通です。
これはビジネス系の需要が少ないというより、目的の違いによるものでしょう。広告収益が目的のエンタメ系チャンネルなら登録者数は多ければ多い方がいいけれど、エンド商品への誘致が目的のビジネス系チャンネルでは、1万~10万人のリピーターを獲得すれば十分に目的を達成できるのです。
だからビジネス系の企画を練るときは、登録者数が1万~10万人程度のチャンネルがもっとも参考になります。 この規模で伸びているチャンネルを探し、自社チャンネルのジャンルに近いネタをピックアップするのです。
その際は、チャンネル登録者数が増えたタイミングに注目してください。7月に登録者数が急増していたなら、7月に公開された動画をチェックすると、飛びぬけて再生回数が多いものが必ず見つかるはずです。その動画こそ、一気にチャンネル登録者数を増やせるテーマというわけです。
海外のチャンネルを参考にする
今現在伸びている動画ではなく、これからブレイクしそうなネタを探したいときは、海外のチャンネルが参考になります。
特に近年はYouTubeでもリアル世界でも、アメリカと韓国でヒットしたコンテンツが少し遅れて日本でも流行り始める傾向にあります。 たとえば韓国発の『イカゲーム』が流行っていたときは、アメリカの YouTubeで『イカゲーム』のマネする動画が流行し、そこから1~2週間ほど遅れて日本のユーチューバーもこぞって『イカゲーム』の模倣を始めるという流れがありました。
人気ユーチューバーのラファエルさんが最初にブレイクしたのも、アメリカで流行ったネタをそのまま日本に持ち込んだことがきっかけでした。アメリカや韓国のチャンネルをリサーチする方法はとても簡単で、YouTubeの設定画面で言語とロケーションを変更するだけでOKです。
たとえば言語とロケーションをアメリカに設定すると、アメリカ版YouTube における「おすすめ」や「急上昇トレンド」が表示されるので、あとは日本のYouTubeを分析するときと同じようにアップロード日を絞り込むなどして、同国で今何が流行っているかをチェックしていきましょう。
まとめ
企画調査ができるツールを沢山紹介してきました。お金をかけずとも、工夫次第で誰でも市場をリサーチすることが可能です。
様々なツールを駆使して、自分のチャンネルに合った「ヒットしている企画」をどんどん真似していきましょう。
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・ダニエル(YouTubeプロデューサー) 慶應SFC卒、元楽天MVP、(株)ダニエルズアーク代表取締役、「売れない時代にすぐ売る技術」著者 ・累計391万チャンネル登録のYouTubeチャンネル立ち上げ&プロデュース実績(40以上) ・YouTubeコンサルティング200チャンネル以上(プロデュース系 SEO1位獲得 2022年12月)