海外のトレンドを取り入れるのはともかく、よそでバズった動画をマネするのは気が引ける――。 競合チャンネルと同じようなネタを配信したら「パクリだ」と糾弾されるのではないか――。 良識ある人ほど、そんな葛藤を感じられるかもしれません。でも、心配は無用です。
本記事では、YouTubeではむしろ他の人をパクる方が良い理由を解説いたします。
有名YouTuberもブームに乗っかっている
YouTubeにはパクリを非難する文化はありません。なぜならYouTubeはそのシステム上、パクった側もパクられた側もWin-Winになるようにできているからです。
たとえば少し前に「ワンチップチャレンジ」という激辛スナックを食べる動画が大流行しました。韓国のとあるユーチューバーがやってバズったのを、みんながマネするようになったのです。
実際にYouTubeで「ワンチップチャレンジ」と検索すると、数えきれないほどのユーチューバーが同じことをやっています。しかもネタだけではなくサムネの雰囲気もそっくりで、どれもこれも判で押したように「商品のパッケージ」「あまりの辛さに悶えている表情」「辛さを想起させる炎のイラスト」の3点セットで構成されています。
チャンネル登録者数740万人以上を誇る超人気ユーチューバーのフィッシャーズさんも、まさにこの3点セットのサムネイルでワンチップチャレンジに参戦しています。でも、誰もそのことで彼らを責めたりはしていません。
企画内容からサムネのデザインまで、誰がどう見てもパクリでしかないのに、おおむね好意的なコメントばかり寄せられています。 しかもワンチップチャレンジのパクリ動画は、再生回数も軒並み伸びています。
もっともまわっている動画は驚異の約4,500万回再生、それより3か月ほど後にアップされたフィッシャーズさんの後発動画でも、325万回も見られています。 同じような動画があふれている中、どうして後発の動画でもそこそこの再生回数を稼げるかといえば、それがまさにYouTubeのアルゴリズムだからです。
シーソー方式で伸びる協力ゲーム
視聴者がAさんの「ワンチップチャレンジ」を見ると、関連動画にはBさんのワンチップチャレンジ動画が表示されます。 それで興味を持った視聴者がBさんのワンチップチャレンジを見ると、今度はその関連動画にまたAさんの動画が表示される。こうやって関連同士がリンクし合い、シーソー方式で再生回数が伸びていくのです。
しかもYouTubeはサムネやタイトル内容をAIで読み取って、関連性が高いものを紐づけて表示するので、サムネも瓜二つにパクった方が、バズった動画の関連動画に載りやすくなります。
YouTubeはパクった側とパクられた側が再生回数を奪い合うのではなく、双方が1再生ずつもらえる協力ゲームといえます。パクられればパクられるほど流入が増える――逆にいえば、誰かにパクってもらえないと伸びない仕組みになっているので、パクられたことに目くじらを立てる人はまずいません。
むしろシーソー方式で再生回数を伸ばしていくために、どんどんパクってほしいと願っているはずです。だからあなたも安心して流行に乗ってください。「オリジナリティが大事だ」「パクリは恥ずべきことだ」という世間一般の常識はいったん忘れ、すでに需要のあるところに飛び込んでいくのが、YouTubeで再生回数を伸ばす一番の近道なのです。
まとめ
YouTubeは関連性の高い動画が表示されます。ですから、バズっている企画をお互いにパクり合うことで、相乗的にアクセスが伸びていきます。
集客や素早く認知される事が目的であれば、迷わずサムネも企画内容も全てパクるべきです。
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