小さな努力でも、続けて行えば成功する。「継続は力なり」とは、まさにビジネスYouTubeのためにあるような言葉です。
本記事では、その理由について解説いたします。
「継続」こそが最も重要である理由
YouTubeは媒体の特性上、継続すればするほどアクセス数や登録者数が増えていくようになっています。それも、右肩上がりに着々と増えるのではなく、最初のうちは低空飛行でくすぶっているけれど、あるときを境に指数関数的にギュンっと伸びていきます。
反対に、どこかのタイミングで継続が止まると、それまでいくら人気があったとしても、プラットフォームであるYouTubeからの評価が一気に落ちるため、視聴回数は激減してしまいます。 ですからYouTubeでは何よりも継続が大事になります。
何よりも、というのは誇張ではなく文字どおり「継続こそが最優先事項」 という意味で、動画のクオリティやアクセス数などは二の次、三の次でかまわないから、とにかく継続、すなわち定期更新を続けることが大事なのです。
私の体感では、100人の社長がYouTubeを始めたとしても、1年後まで継続できるのはせいぜい2~3人いるかどうかです。ということは、内容のよしあしにかかわらず、ただ続けているだけで上位2~3パーセント、うまくいけば上位1パーセントに入ることができる。それがYouTubeという世界のだいご味なのです。
頑張りすぎる人から脱落する
しかし、だいたいの人は、YouTubeに可能性を感じて参入しても、半年もしないでやめてしまいます。張り切って「いい動画」を連投してもなかなかアクセス数が伸びないから、嫌になってしまうのでしょう。 これは本当にもったいないパターンです。
どんな事業でも、最初の立ち上げ期が労力的にも金銭的にも一番大変なのであって、その後の運用は、ルーティーンに乗せてしまえばどうってことはありません。
YouTubeでいえば、チャンネル開設という一番の難所を乗り越えたというのに、その後の運用フェーズで挫折してしまったら、最初の努力が無駄になってしまいます。
企業チャンネルを継続できなくなってしまう一番の原因は「頑張りすぎ」だと考えられます。会社の名前を冠してチャンネルを開設したからには、下手なものを出すわけにはいかない。 誰からも文句をつけられないような、高品質な動画を作らなければならない。そんなふうに気負って最初から全力投球していては、気力が持ちません。
立ち上げたばかりのチャンネルは、超有名人でもないかぎり、最初はほとんど視聴されないのがデフォルトです。芸能人でさえ、チャンネル登録者数1,000人未満で苦戦している人はゴマンといます。まして名もなき中小企業のチャンネルなんて、ハッキリいって誰も見ません。社員や取引先ですら見てくれないかもしれません。
だから最初はクオリティにこだわる必要はありません。誰も見ていないのだから、編集に10時間も20時間もかけたりしないで、撮影した動画をそのままアップする「撮って出し」でも十分です。 100点満点中20~30点のクオリティでいいから、とにかく本数を稼いで 更新を途絶えさせないことだけを考える――。
それくらい肩の力を抜いて 取り組めば「頑張りすぎ」の罠に陥ることなく、更新を継続できるのではないでしょうか。
継続が実を結んだ実例
「そんなクオリティの低い動画を投稿して何の意味があるのか」と疑問に思われるかもしれませんが、意味はあるのです。 まず、動画の内容いかんを問わず更新さえしていれば、YouTube側から 「定期更新している信頼できるアカウント」と評価され、おすすめしてもらえる条件が整っていきます。
また、定期更新していると定期的に見に来てくれるファンがつきやすく、まれにではあるものの、商品を買ってくれたりもします。 たとえばネット通販コンサルタントとして書籍も出されているSさんは、数年前からほぼ毎日YouTubeとアメブロを更新しています。
特に人気のチャンネルというわけではなく、再生回数が10回に満たない動画も散見されるくらいなのですが、それでも細々と継続しているとアマゾンでぼちぼち本が売れ、ついには重版もかかったそうです。
ご本人に聞いたところ「毎日アップすることだけは決めていて、内容は何でもいいことにしている」とおっしゃっていました。実際、更新の内容は簡単な告知だけだったり、何度も焼き直して語り尽くしたテーマだったりするわけですが、それでも効果は出ているわけです。
同じようにコンサルタントの「かずくん」という方もコツコツ更新のおかげで、1回の動画の再生数は数百回程度であるにも関わらず、100万円以上の案件を何度も受注できたそうです。
まとめ
事例を通して、YouTubeを成功させる上でのポイントはお分かりいただけたでしょうか。
大事なのは、クオリティに注力する事よりもまず、自分のできるペースで更新し続けることです。
是非、実践してみてください。
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・ダニエル(YouTubeプロデューサー) 慶應SFC卒、元楽天MVP、(株)ダニエルズアーク代表取締役、「売れない時代にすぐ売る技術」著者 ・累計391万チャンネル登録のYouTubeチャンネル立ち上げ&プロデュース実績(40以上) ・YouTubeコンサルティング200チャンネル以上(プロデュース系 SEO1位獲得 2022年12月)