YouTubeチャンネルを立ち上げた直後は見てくれる人など皆無に近いです。では、いつまでその「見られない状態」が続き、いつごろからアクセス数が伸びていくのでしょうか。
筆者は、YouTubeが軌道に乗るまで「半年に100本の動画投稿」をオススメしています。本記事では、その理由を解説いたします。
半年100本投稿は修行期間
ジャンルやテーマにもよりますが、目安は「半年100本」です。週4~5 本ペースで更新を続け、投稿した動画が累計100本を超えたあたりから「定期的に更新している信頼できるサイト」とYouTubeに認識され、露出が増えていきます。
また同時に、累計100本もの動画を制作・更新していれば、だんだんとツボを押さえた動画が作れるようになっていきます。するとある日、何かしらの小ヒットが生まれるので、その小ヒットを量産してブレイクの流れに乗るというわけです。
つまり「半年100本」というのは、YouTubeからの評価を勝ち取るとともに「YouTubeのお作法」を身につけるための修業期間ということになります。私はこれを「整う期間」と呼んでいます。サウナと水風呂に繰り返し入っていると、徐々に交感神経と副交感神経のバランスが整っていくように、YouTubeでも動画の制作・更新を重ねていくうちに、ヒットが生まれる条件が整っていくのです。これは一視聴者としてYouTubeを見ているだけでは到底身につかない、 実際に投稿する側に立たないと決して得られない感覚です。
野球を始めたばかりの小学生をイメージしてください。どうすればヒットを打てるのか、入門書を読んだり頭の中でうんうん考えたりしているよりも、実際にバッターボックスでバットを振った方が、はるかに多くのことを学べるはずです。
もちろん最初はヒットなんて打てるわけがないのですが、「かすりもせずに三振してしまったな」、「今度はチップか」、「あたっても前に飛ばないのはなぜだろう」など、バッターボックスに立ってみなければわからない、さまざまな気づきを得られます。
同じようにYouTubeも体感に勝るものはありません。少年が三振から多くを学ぶように、再生回数10回未満で終わった体験も貴重な血肉となっていくのです。 自社のチャンネルはどういう属性に見られていて、どういうテーマがウケそうか、それを判断するのが「整う期間」の目標です。だからまずは半年100本、ヒットが出なくても腐らずバットを振り続け、少しずつ感覚を磨いていきましょう。
「数は打たなくても成功する」のは天才だけ
ちなみにYouTubeコンサルタントの中には「数は打たなくていい理論」 を展開する方もいます。「1か月に1本の動画投稿でも、登録者数1万人を実現できる!」というのです。 思わず飛びつきたくなる魅力的な説ではあるものの、私はその主張にはきわめて懐疑的です。
たとえば東京大学に入りたいと思ったら、最低でも高校の3年間はまじめに勉強しないと受かりません。その相場感をYouTube に当てはめたのが「半年100本」なのです。
もちろん、中には1か月間勉強しただけで東大に受かってしまうような天才はいるし、YouTubeでも1か月に1本の動画投稿で登録者数10万人を キープするようなチャンネルが、ごくまれにですが存在します。
ただ、それは本当に特殊な才能ある人の例であって、再現性はありません。一般の人や会社が同じことをやっても、同じ結果を得るのはまず不可能だと思ってください。 1か月の勉強で東大に受かるレベルの天才でないかぎり、半年かけての100本ノックは必須のステップです。
不安や焦りを感じることもあるかもしれませんが、この「整う期間」を乗り越えれば、確実に上位2~3パーセントに入ることができるのです。
簡単に身につかないYouTubeセンス
とはいえ「1か月に1本で登録者数1万人」説に飛びつきたくなる気持ちもわかります。 一視聴者としてYouTubeを見ている分には、とてもじゃないけど半年もの修行が必要なメディアとは思えないからです。
その意味で、YouTubeは寿司握りと似ています。見るからに手が込んでいるフレンチや懐石料理とは違い、寿司というのはシンプルで、誰にでも作れそうな気がします。
私も小学生のとき「寿司なんて酢飯を握って刺身を乗っけてるだけでしょ」と思い、自分で作ってみたことがあります。結果は、もちろんまずかった。酢飯の上に刺身を載せただけのものと、職人さんが握るお寿司は、まったくの別物でした。
寿司職人は、市場で上質なネタを仕入れ、ものによっては熟成させ、最高の食感になるよう包丁の入れ方を工夫して、ネタによってシャリの大きさを変えて、寿司を出す順番も考えて……と、プロならではの技と知識を総動員して寿司を提供しています。
YouTubeも同じで、一見すると単に遊んでいるシーンを撮っているだけのような動画でも、裏ではさまざまな分析や工夫がなされています。 ネタの選び方、編集の仕方、アップする順番や時間帯まで計算し、視聴者の反応によって改善を加えながら、コツコツと更新を重ねているのです。 このセンスは一朝一夕でつかめるものではありません。
まとめ
半年以内に100本投稿することの重要性についてみてきました。
YouTubeに慣れる修行期間であり、需要を見極める大事な過程です。
早速実践して、アクセス数が徐々に伸びる感覚を体感してみてください。
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・ダニエル(YouTubeプロデューサー) 慶應SFC卒、元楽天MVP、(株)ダニエルズアーク代表取締役、「売れない時代にすぐ売る技術」著者 ・累計391万チャンネル登録のYouTubeチャンネル立ち上げ&プロデュース実績(40以上) ・YouTubeコンサルティング200チャンネル以上(プロデュース系 SEO1位獲得 2022年12月)