膨大な動画の中から自社の動画を視聴してもらうためには、視聴者の目を引きつけ、思わずクリックして中身を確かめたくなるような魅力的なサ ムネイルを作る必要があります。
どんなにいい動画を作っても、サムネが凡庸では誰も興味を持ちません。サムネの出来は、再生回数を大きく左右します。
本記事では、視聴者が思わずクリックしたくなるサムネイルについて解説いたします。
サムネイルは自作して、テキストに注力する
サムネイルには、動画の一場面をYouTubeが自動で切り取って表示する 「自動生成サムネイル」と、投稿者自身が作成する「カスタムサムネイル」 があります。言うまでもなく後者の方が圧倒的に訴求力が高いので、サムネは必ず自作してください。
実際、バズる動画はほぼ例外なくカスタムサムネイルを採用しています。 サムネイルは画像とテキスト（キャッチコピー）で構成されます。 理想をいえば、画像もテキストもどちらもこだわりたいところですが、そこまで余裕がない場合、手をかけるべきは圧倒的にテキストです。
テキストさえよければ画像は使いまわしでも、極端なことをいえば「テキストだけ」でもかまいません。 前出の「お金のSOSチャンネル」もサムネはほぼテキストだけですが、それでも10万回以上再生された動画がいくつも出ています。
タイトルはデメリットに焦点を当てる
では、サムネのテキストはどのように作ればいいのでしょうか。 実は、これには必勝法があります。ものごとのメリットではなくデメリットに焦点を当て、それを回避しようと訴える――つまり「○○すればいい」 ではなく「××しないとヤバい！」という文脈にするのです。
たとえば化粧品の会社がスキンケアのコツを紹介する動画なら「こうすれば肌がきれいになる」ではなく「洗顔後にこれだけはやるな！」「若いのにオバアチャン肌になる理由」というように、あえてネガティブなワードを入れて、動画内で「そうならないように、これをやりましょう」と助け船を出すのです。
マコなり社長も初期はこれ1本で伸びたといっても過言ではありません。彼の動画を再生回数が多い順に並べると、「無能な人の話し方」「買わないと大損」「これだけは朝やってはダメ」「今すぐ辞めるべきヤバい会社」というようにネガティブワードのオンパレードです。
サムネで不安にさせ、内容で回避方法を示す
マコなり社長にかぎらず、ビジネス系で伸びている動画のサムネには「リストラ」「大暴落」「仕事ができない」「ブラック」というように、ビジネスマンが絶対になりたくないキーワードが散りばめられています。
これがYouTube視聴者のニーズ、すなわち「いい会社の特徴」や「幸せになる方法」といった表向きの話ではなく、「裏」や「闇」といった表には出ない現実を知りたいという欲求とマッチするのです。
ですからサムネには視聴者が「絶対なりたくない状態」のテキストを盛り込んで不安心理をあおりつつ、動画内でそれを回避する方法を見せてあげるのが、ビジネス系チャンネルの王道といえます。
ネタ作りの際は、この王道パターンから逆算して「うちの商材を使わないと、どんなデメリッ トがあるだろう？」と考えるのもいいでしょう。 なお、サムネのテキストは、動画タイトルとはなるべく重複しないようにしてください。サムネと動画タイトルは、動画のおもしろさを視聴者にアピールする看板の役割を果たすのに、同じ文言では視聴者に伝えられる 情報が少なくなってしまいます。
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