ホームページやネットショップといった従来のWeb媒体と違って、 YouTubeはITやマーケティングの知識がゼロの人でも十分に攻略可能なメディアといえます。
本記事では YouTubeが初心者にもおすすめな理由と、効果的な使用方法について解説します。
YouTubeは思っているより難しくない
一般的なホームページやネットショップの場合、制作・運用には専門的な知識やノウハウが不可欠です。見よう見まねで形だけ作ったとしても、 SEO対策をしなければ誰にも見てもらえないし、効果測定をしてPDCAをまわしていくにもプロの助けが必要になるので、予算がない個人や中小零細企業はどうしても不利になってしまいます。
ところがYouTubeは違います。もともと個人のユーチューバーをメインターゲットとしたプラットフォームということもあって、ネタ探しから効果測定まで、すべてYouTube内のデフォルト機能で完結するという、超がつくほどの親切設計になっているのです。
たとえばマーケティングリサーチも、YouTubeの機能を使うだけで簡単にできてしまいます。 一番簡単な方法は「サジェスト検索」です。
これは、検索窓にキーワードを入力すると、YouTubeの利用者が多く検索している関連ワードを自動で表示してくれる機能のことです。
たとえば「ネクタイ」と検索すると「ネクタイ長さ」「ネクタイ結び方」と出てきます。 使い方はとても簡単で、たとえばネクタイ関連でニーズが高い動画を制作したいときは、検索窓に「ネクタイ」と入れてみる。
すると「ネクタイ 結び方 高校生」「ネクタイ 結び方 ウィンザーノット」といった関連ワードが表示されるので「社会人だけではなく高校生向けの動画も作ってみようか」「ウィンザーノットのニーズが高そうだから、次はこれをやってみよう」など、ネタのヒントを得られるというわけです。
YouTubeのネタをさらに踏み込んで探したいときは
もう少し踏み込んでネタ探しをしたいときは、検索結果をYouTubeの機能でフィルタリングしてみるといいでしょう。アップロード日を「今年」 に指定して「視聴回数」順に並べ替えるだけで、直近でどんな動画が伸びているかがわかります。
ここで注目すべきは、チャンネル登録者数以上に再生回数がまわっているかどうかです。もともとチャンネル登録者数が多い場合は、固定ファンが惰性で見ているだけの可能性がありますが、チャンネル登録者数が1,000人未満なのに数万回も再生されているような動画は、それだけニーズが高く、YouTubeからも推されている証拠なので、今後も伸びしろのあるテーマだと判断できます。
投稿後の効果測定も、デフォルトでついている「YouTube Studio」とい う分析ツールがあれば十分です。具体的な使い方は本編で後述しますが、これさえあれば、チャンネル全体や個々の動画の視聴回数や視聴時間、視聴 者の属性までわかるので、何をどのように改善すべきか一目瞭然なのです。
一般的なWebサイトの場合は、自社ホームページの効果測定をするにも、 Googleアナリティクスのタグを付けて、Googleアナリティクスページにいって……といった面倒な操作が必要になりますが、YouTubeならこの機能一つですべてが完結します。
しかもYouTube Studioでは、ほかのユーザーが投稿した動画の数値まで見ることができます。これはホームページでいうなら競合他社のPVが見られるようなものです。
今どんな動画がウケているのかなど、YouTubeではある意味、答えがすべて可視化されるので、知識ゼロでも十分に対応できるのです。 ちなみにYouTube StudioはYouTubeアカウントさえ取得すれば誰でも使うことができるので「チャンネルを立ち上げる前に、まずは他社のチャ ンネルを分析してコンテンツの方向性を検討しよう」といった使い方も可能です。
おすすめの撮影機材
撮影機材なども、当面は最低限でかまいません。「企業アカウントたるもの、カメラからマイクから照明までそれなりのものを一通りそろえなければ」と思ってしまう方も多いようですが、最初はスマホ1台と3,000円くらいのピンマイクがあれば十分です。
編集についても、最初のうちはほとんど視聴されないので、凝ったことをする必要はありません。撮影した動画を無編集でそのままアップする 「撮って出し」でもかまわないので、とにかくアップしていきましょう。
そんな雑な感じでいいのかと驚かれるかもしれませんが、実はYouTube というのは、テレビのように完成度の高いものを作ってしまうと逆に伸びないという特徴があるのです。
先日、朝倉未来とヒカルと三崎優太が3人で話す動画を見ていたら、ヒカルが三崎に対して「今、一眼レフで撮っていますよね。それスマホで撮った方がいいですよ。その方が臨場感が出て、等身大の姿が伝わるから」という趣旨のアドバイスをしていて、本当にそのとおりだなと思いました。
YouTubeはプロっぽくすれば良いわけではない
ですから「YouTubeは知識ゼロでも大丈夫?」という問いに対しては、 「大丈夫!むしろシロウトっぽい方が好まれる」が答えになります。 ただし知識がいらないということは、逆の言い方をすると、知識があるからといって、最初からいきなりブレイクするのはむずかしいということでもあります。
私自身、Webマーケティングには相当詳しいつもりですが、そのおかげでYouTubeを有利に始められたかといえば、そんなことはありません。 最初の数か月はまったく伸びなかったというのは前述のとおりですし、「ダニエル社長の経済ニュース」とうたいながら「どん兵衛アレンジ」のような経済とは何の関係もないクッキング動画をあげてみたりと、われながらブレブレなことをやっていました。
そんなチャンネルでも徐々に視聴回数が伸び、登録者数のべ16万人超えのチャンネルに成長できたのは、友人やスタッフに見てもらい、積極的にフィードバックをもらってきた結果です。 「話すとき『えー』が多くない?」「この動画をこのチャンネルがアップする意味あるの?」 そんな客観的な意見に耳を傾け、軌道修正しながら投稿を続けた結果、YouTubeのお作法もだんだんと身について、やがて「コロナ給付金の解説動画」というヒットを生むことができたのです。
まとめ
つまりYouTubeで成功するために必要なのは、Webマーケティングの知識ではなく「YouTubeというメディアへの理解」と「ある程度の経験値」 ということができます。
あとはチャンネルを開設し、ある程度の経験を積むだけです。
興味のある方はこの記事を参考にぜひ始めてみてください。
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・ダニエル(YouTubeプロデューサー) 慶應SFC卒、元楽天MVP、(株)ダニエルズアーク代表取締役、「売れない時代にすぐ売る技術」著者 ・累計391万チャンネル登録のYouTubeチャンネル立ち上げ&プロデュース実績(40以上) ・YouTubeコンサルティング200チャンネル以上(プロデュース系 SEO1位獲得 2022年12月)